(日付が変わってしまったので)昨日、鈴木淳監督の契約解除が発表されました。

http://jefunited.co.jp/news/2014/06/top/1403513400420.html

僕のリアクションは、たぶん大多数の方と同じで、「え?なぜこのタイミングで?」というものでした。たしかに、今シーズンの成績は19節終了時点で12位と振るわず、また、前節のアウェー北九州戦も落としていましたので、解任されても仕方のない成績と言えるのかもしれません。しかし、湘南戦の大敗とその後の迷走ともとれるような期間に比べれば、最近は試合内容も安定してきていましたし、そもそも今年は鈴木監督に2年目の指揮を委ねた時点で、ある程度長い目で見てチームを任せるものと思っていましたので、このタイミングでの解任は寝耳に水でした。

鈴木監督の手腕については、僕は決して悪いとは思っていなくて、ジェフがJ2に落ちてから来てくれた監督の中では大分マシな方だと思います。近年のジェフは、決してJ2の中でも戦力が突出しているわけではなく、誰が監督をやっても昇格は難しい状況です。その中で、鈴木監督は若手を積極的に起用したり、既存の選手を大胆にコンバートしたりして上手くやりくりをしていた印象です。また、常に冷静沈着で、アウェーでは無理して勝ち点3を目指さずに手堅く引き分け狙いの采配をするなど、「さすがJ1(の下の方)で長年監督を務めてきただけあるなあ」と思わされる部分も多々ありました。試合終了後のまるで他人事のようなコメントも慣れてくれば面白くて、僕は嫌いではありませんでした。

普通、解任が迫っている監督は、プレッシャーを感じてスタメンやフォーメーションをいじったりするものですが、鈴木監督の場合は、14節の札幌戦から前節まで、ケンペスの出場停止の1試合を除けば5試合連続で同じスタメンで、ようやく今年のチームのベースが出来上がって来たのかなと思って見ていました(監督2年目とは言え、選手が移籍したりコンディションが変化したりする中で、その年のベストメンバーを見つけることに時間がかかっても、それはやむを得ないことだと思います。)。ですので、このタイミングでの解任というのは本当に意外でした。スポニチ得意のリーク記事もなかったですしね。

考えられるのは、以前から後任の監督探しに着手していて、ようやく後任の目処がついたということでしょうか(そう言えば、西部さんも以前「犬の生活」の中で、そのようなことを書かれていました。)。当面の指揮は斉藤和夫テクニカル・ダイレクターが執るとのことですが、後任に良い監督が来てくれることを期待したいところです(また、これからであれば、新監督の希望に沿った新戦力を夏の移籍期間に獲得できる可能性もありますので、そこにも期待したいところです。)。

ただ、ジェフのフロントのこれまでの決定は、特に監督の人事については、ことごとく裏目に出ていますので、正直、今回も不安で一杯です。監督選びを宝くじに例える人もいますが、宝くじは当たる確立が平等で、引けば引くだけ当たる確率が増えるので、まだ良いです。監督選びは宝くじでは決してなくて、むしろ引き手の実力が問われる、ポーカーなどの博打と考えた方が実態に近いと思います。これまでずっと負け続けてきた人が、もう一度勝負して果たして当たりを引くことができるのか。もっと根本的なところを変えない限り、いくらやってもダメなんじゃないかという気がしてしまいます。

なんか暗い話になってしまいましたが、サポーターは、来てくれた監督と選手を応援するしかありません。まだプレーオフはもちろんのこと、自動昇格の可能性も残されていますので、今度こそジェフの監督交代が上手くいくことを、連敗続きのギャンブラーを見守る気持ちで神様に祈りたいところです。