ぼくのJ2ライフ

気づけばJ1よりもJ2の観戦歴の方が長くなってしまったジェフサポのブログ。 コンセプトは「常に前向きに、ユーモアを忘れずに」

2015年04月

木山監督のジェフへの異常な愛情 または私は如何にして内容にこだわるのを止めてドン引きを愛するようになったか

木山監督が示した「ジェフ愛」

先週末の愛媛戦で、今季8試合目にしてついに初黒星を喫したジェフ。やや自滅した感もありますが、木山監督の執念に負けたと言って良いでしょう。

何しろ試合後に「これくらいスカウティングしたのは初めて」という、ジェフサポ一同が思わずツッコミを入れざるを得ない台詞を残した木山監督が選択したのは、今季初めてとなる5−3−2の超守備的布陣。木山監督が率いた2012年のジェフのように前からボールを奪おうとするとすることも殆どせず、今時J2でもなかなかお目にかかれないような「ドン引き」でした。

この試合までの愛媛の成績は3勝1分3敗で、今年のチームの目標が過去最高成績である12勝12分12敗を上回ることであることを考えれば、まずまずの成績。別にこの試合に監督のクビやチームの連敗ストップがかかっていたわけでもないので、突然このような戦い方をしてきた最大の理由は、やはりジェフを1年でクビになった木山監督の意地だったのでしょう。千葉で学んだことは「やはり結果なんだな」ということだったと話す木山監督は、これからもジェフ戦では異常なまでに勝利への執念を燃やしてきそうな嫌な予感がしますが、「好きの反対は無関心」と言いますので、それだけジェフのことを愛し続けてくれているのだとポジティブに受け止めておきたいと思います。

11149748_817201381683603_1277232799962760197_o
(写真は愛媛FCの公式FBから)

愛媛戦から何を学ぶべきか

なお、この試合ではドン引きの守備を崩せないという課題が出ましたが、僕はそれほど心配する必要はないと考えています。というのは、上でも書いたように、あそこまでの極端なドン引きは今時J2でも珍しいですし、愛媛戦では相手が急にあのような戦い方をしてくるとは、おそらく予想できていなかったので、次からは別の戦い方ができるのではないかと思うからです。それでも次やった時に点を取れるかは分かりませんが、そもそも、攻撃を捨てて完全に引いたチームから点を取るのは、ヨーロッパの強豪チームであっても(バルセロナやバイエルンという名前のチームでない限り)困難なわけで、仮にバルセロナ型のサッカーを目指しているのであれば、それでも点を取らないといけないかもしれないですが、今年のジェフは、メンバー構成からして、そこは明らかに目指していないので、あまり気にせずに今までどおりやればいいかなと。

むしろ、この試合で唯一猛省すべきなのは、先に失点したことです。相手があのような戦い方をしてきた以上、最低でもスコアレスドローで終わるべきであったと思うので、そこだけはしっかりと反省して欲しいと思います。でもまあそれも、一昨年のガンバも去年の湘南も愛媛に負けていることを考えれば、それほど気にする必要はないのかもしれません。

むしろ木山監督への恩返し?

最後に、もう一度木山監督について。ジェフ時代の木山監督の評価についてはサポーターの間でも意見が分かれると思いますが、僕は、少なくともJ2降格以降のジェフの監督の中では最も優秀な監督だと当時は思っていましたし、今でも関塚監督を除けばそう思っています。2006年からずっと右肩下がりだったジェフの年間順位を初めて前年より上げたのが木山監督でしたし(過去10年間のジェフの監督の中で、前年よりも順位を上げた監督が木山さんと関塚さんしかいないという衝撃の事実!)、「監督の墓場」と茶化されるジェフにあって、久しぶりにJリーグの監督に復帰した元指揮官でもあります(ジェフの元監督でJリーグに監督として復帰したのは、ベルデニック以来という更に衝撃の事実!)。

少なくとも、ジェフ時代の木山監督の扱い(1年での昇格を続投のノルマにされていたこと、プレーオフ決勝直前に後任人事がスクープされたこと等)に関しては、少しかわいそうな気持ちが個人的にはありました。木山監督には愛媛で今度こそ長期政権を築けるように頑張って欲しいと思いますし、その意味では、先週負けたことによって「恩を返した」のはジェフの方なのかもしれません。木山監督に特に恩を感じていない方には賛同していただけないと思いますが、言い換えれば「まあ、先週の勝ち点3は、久しぶりにジェフの元監督がJリーグに復帰したご祝儀代わりだ。その代わり、今度はすぐクビになるなよ!」ということです。

今年のジェフの強さは「本物」か?

開幕7試合を終えて、無敗(5勝2分)で首位に立った今年のジェフ。あまりに好調すぎて逆に怖いような気もしますが、早くも周囲は「本物の強さ」(エルゴラ)、「今季こそ、(昇格行きの電車に)うまく『乗れそう』」(北條さん)、「昇格の可能性はかなり高い」(西部さん)などと騒がしくなってきています。

1582-h4

たしかに今年のジェフは強い

では、今年のジェフの強さは「本物」なのでしょうか?

その答えは、当たり前すぎてつまりませんが、「何をもって『本物』というかによる」です。現時点での強さという意味では、僕も今年のチームは間違いなく強いと思っています。J2に落ちてから一番強いかもしれません。こう書くと、「油断するな」とか「評価するにはまだ早い」とかおっしゃる方もいると思いますが、このブログのコンセプトは「常に前向きに、ユーモアを忘れずに」ですので、ジェフの調子が良いときには全力で乗っかりたいと思います(笑)。

もちろん、無理矢理ポジっているわけではありません。過去にも時々あった「なぜか分からないけど連勝している時期」とは違い、今年のジェフは試合内容も悪くありません。7試合のうち、5試合で相手を完封していますし、7試合すべてで先制(したがって、無得点試合はゼロ)、試合途中で相手にリードを許したのもセレッソ大阪戦の2分間のみという、盤石の試合運びを見せています。

また、チームのスタイルも、以前までのようなポゼッション重視の「強者のサッカー」ではなく、かといってカウンター重視の「弱者のサッカー」でもなく、非常にバランスがとれているように感じます。だからこそ、セレッソ大阪、大宮といった強豪だけでなく、長崎や岡山、水戸といった曲者相手にも無敗をキープできているのでしょう。序盤の対戦相手に恵まれたわけでもないですし、これで「強くない」というのはさすがに謙遜しすぎのように思います。

今年の昇格の可能性は?

それでは、今年の昇格の可能性は高いのでしょうか?

この質問に対する僕の答えは、また面白くなくて申し訳ありませんが「分からない」です。というか、分かりようがないんです、ジェフは一度も昇格したことがないクラブですから。成功経験がないので、どのくらいの強さになったら昇格できるか全く見当がつかない。

しかし、逆に「何をしたら昇格できないか」は良く分かっていると思います。例えば、J2をナメたような発言をして対戦相手に火をつけたり、一人の規格外な選手を中心としたチーム作りをしたらその選手が怪我をしたり、昇格を決める大事な一戦を前に指揮官の退任と来季の監督人事がスポーツ新聞に漏れたり、などなど。これ以外にもいくらでも挙げられますが、悲しくなるので止めておきます。

J2版「アンナ・カレーニナの法則」

突然ですが、「アンナ・カレーニナの法則」(Anna Karenina principle)という言葉があります。成功するためには、いくつかの条件が同時に満たされなければならず、一つでも条件が欠けるとうまくいかないことをいい、トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」の書出し(「幸福な家庭はすべて互いに似かよったものであり、不幸な家族はどこもその不幸の趣が異なっているものである。」)に由来しているそうです。

僕はJ2にも「アンナ・カレーニナの法則」が存在するのではないかと思っています。つまり、昇格するチームには何となく似た特徴がありますが、昇格に失敗するチームは様々です。それは、昇格に失敗する原因は無数にあり、それぞれ異なる理由で昇格に失敗しているからです。現に、ジェフも毎年同じ理由で昇格に失敗してきたわけではありません。これを最も良く分かっているのが、ジェフサポーターではないでしょうか。

何を言いたいのか良く分からなくなってきたと思いますので、まとめると、
・ 今年のジェフはたしかに強い(気がする)
・ しかし、まだこれから何が起こるかは分からない
・ 昇格に失敗する原因は無数にある
・ 一年間を通じてそれらをうまく回避していかなければ昇格は達成できない
・ このことを一番良く分かっているのがジェフサポーターである
ということです。

チームの好調がこのまま続けば、周りはもっと騒がしくなるかもしれませんが、それで浮かれていては「J2に5年間もいて何を学んだのか」と言われてしまいます。そもそも一度も昇格したことのない僕たちにとっては、どのくらい強くなれば昇格できるのかなんて分かりません。選手たちは分かっていると思いますが、昇格のためには、とにかく目の前の試合で勝ち点を積み重ね続けるのみです。サポーターも、選手たちが集中しやすいよう、変に浮かれたり周囲に惑わされたりしないようにしたいですね。まあ、J2で6年目なので大丈夫だと思いますが、つい浮かれそうになる自分への戒めも込めて書いてみました(笑)。
Twitter
follow us in feedly