ぼくのJ2ライフ

気づけばJ1よりもJ2の観戦歴の方が長くなってしまったジェフサポのブログ。 コンセプトは「常に前向きに、ユーモアを忘れずに」

2015年03月

喧嘩上等!関塚体制2年目のジェフは「怖さ」が格段に増しているような気がする件

ホーム開幕戦となった日曜日の水戸ホーリーホック戦は、前半に相手を攻守に圧倒して2点を奪ったジェフが、そのまま2対0で勝利!4年ぶりの開幕2連勝を挙げ、最近の自動昇格チームの共通項である「開幕3試合無敗」に王手をかけました。

その原動力となったのは、間違いなく中盤のパウリーニョの存在。豊富な運動量と圧倒的なフィジカルで、中盤で面白いようにボールを奪う奪う。前半の「ジェフが攻め込む→ボールを失う→パウリーニョが相手にプレッシャーをかける→ジェフがボールを取り返す→ジェフが攻め込む」のループは見ていて圧巻でした。また、パウリーニョのところで面白いようにボールがとれるので、それに刺激を受けてか、勇人などもかなりアグレッシブにボールを奪いに行っており、それがチームとして好循環を生んで相手に息をつく暇を与えなかったと思います。水戸の選手たちからすれば、ボールを受けた瞬間にジェフの選手たちが躊躇なく突進してくる姿は、かなりの脅威だったでしょう。

しかし、頼もしい新戦力はパウリーニョだけではありません。僕が特に印象に残ったのは、金井。新入団発表会の写真を見たときから密かに「目が怖いな」と思っていましたが、「こいつは本物だ」と確信したのは、開始8分にイエローカードをもらったシーン。その2分前に金井は水戸の鈴木雄斗選手からレイトタックルを食らっていたのですが、福島主審はこのプレーに対してファールをとったのみでカードは出さず。すると、金井はその直後に鈴木選手がロングパスを胸トラップしようとした隙を見逃さず、後ろから思い切りドスン。「なめたプレーしてんじゃねーよ」「審判が見逃しても、俺は見逃さねえぞ」という声が聞こえてきそうな激しいプレーで、早速アウトローっぷりを発揮しました。さすがにこのプレーに対してはイエローカードが出されましたが、水戸の選手たちも「なんか危険な奴がいるぞ」と感じたに違いありません。

もちろん、ラフプレーやイエローカードは褒められたものではありません。しかし、ピッチ上での小競り合いや威嚇はサッカーの欠かせない一要素であることも事実。戦う前から少しでも相手に「嫌だな」と思わせることができれば、勝負はもう勝ったも同然なのです。ましてや、審判が相手のラフプレーに対して然るべき対応をしない場合には、同じようなプレーを繰り返させないためにも「そっちにできることは、こっちにもできるんだぜ」という姿勢を見せることが唯一にして最大の自衛手段であるとも言えます。

振り返ってみれば、これまでのジェフには良くも悪くも優等生な選手が多く、「殴られたら殴り返す」ようなメンタルは希薄で、気持ちを全面に押し出してアグレッシブに戦ってくる相手には分が悪かった印象があります。また、これがジェフ相手にフィジカル勝負を挑んでくる(挑んでこざるをえない?)下位チームとの対戦成績の悪さにもつながっていた気がします。しまいには、下位チームのサポーターにも「ジェフならやらかしてくれそう」などと言われる始末。つまり、相手から見れば、ジェフのサッカーは「上手い」けれど「怖さ」はあまりなかったのです。

しかし、今年は例年になく闘える選手が揃った気がします。前述のパウリーニョ・金井に加え、長身でなおかつ走れるネイツや、以前から在籍している森本・キム・谷澤など。これには、もちろん関塚監督の意向も入っているのでしょう。そう言えば、去年に比べると、高木は髭を蓄え、中村は髪染め禁止のはずのジェフでいつの間にか茶髪にしてちょっぴり不良感を醸し出すなど、ビジュアル面での「怖さ」もしっかり強化されている気がします。また、途中交代で起用される選手も、バロテッリ似のオナイウ阿道に、ケンペス似の田中佑昌とコワモテな選手が優先されている、、、のかもしれません。

まだ2試合しか終わっていないですし、大宮・セレッソなど昇格争いの本命との対戦もこれからなので「昇格」を口にするのはまだまだ早いですが、今年のジェフは一味違う予感がします。少なくとも、この選手たちなら、仮に試合に負けたとしてもただで負けることはなさそうです。今年こそ「上手いジェフ」ではなく、「対戦相手から恐れられるジェフ」、そして「強いジェフ」が見られることに期待しています!

海外からJリーグオンデマンドを見る場合には、スマホの時刻設定に注意!

今年から、海外でもスカパーオンデマンドを利用してスマホ・タブレットでJリーグが見られるようになりました(下記リンク参照)。まだ配信対象国は限られていますが、幸いにも僕が今住んでいる地域は含まれており、開幕戦で長崎からリーグ戦&アウェー初勝利を挙げたジェフの勇姿をばっちり見ることができました(特に勇人のライダーキックには痺れました!)。
http://www.sptvjsat.com/load_pdf.php?pTb=t_news_&pRi=236&pJe=1(PDF注意)

ただし、初めから全く問題なく見られたわけではなく、見るためにはあるコツが必要でしたので、他のサポーターの方が海外からJリーグを見ようとする場合の参考になればと思い、ご紹介します。なお、僕が使用している端末はiPhone 4sで、他のスマホやタブレットを使用した場合に同様の問題が生じるかは未確認です。

まず、何もせずにそのままJリーグオンデマンドのアプリを開き、見たい試合をクリックすると、日本では既に始まっている(あるいは終了している)にもかかわらず、「○月○日○時(注:日本時間で放送が始まるはずの時刻)から放送が開始されます。配信開始までしばらくお待ちください。」というメッセージが出て、試合を見ることができません。これは、スマホの時刻設定が現地時間(日本時間よりも遅い)になっていることが原因と思われます。

解決方法は簡単で、(iPhoneなら)「設定」>「一般」>「日付と時刻」に行き、「自動設定」がオンになっていたらこれをオフにして、「時間帯」を東京にするだけ。これだけで見られるようになりました。

ただこれだけのことですが、意外と気づかずに諦めてしまう人や、自分の応援するチームの試合をいざ見ようとして見られないとパニックに陥ってしまう人もいるのかなと思い(僕は後者です。笑)、ご紹介した次第です。いずれにしても、アプリのバクだと思うので、早く改善して欲しいところです。

J1に定着するために、ジェフが今季目指すべき数字

長かったような短かったようなシーズンオフが終わり、ついに明日から、2ステージ制「じゃない方」のJ2リーグが開幕します。3年連続プレーオフで敗退しているジェフですが、今年こそ念願の昇格を勝ち取って欲しいですね。

さて、プレーオフで敗退すると必ずサポーターから聞かれるセリフとして「どうせプレーオフで昇格しても1年で降格するところだった。来年は自動昇格を目指そう。」というものがあります。たしかに、一昨年の大分と去年の徳島は、一度も残留争いに加わることもないまま1年でJ2に降格しています。しかし、もしジェフが昇格していたら、同じように1年で降格していたんでしょうか?

これについてSoccer D.B.の管理人さんが、面白いデータを公開していたのでご紹介します。http://www.plus-blog.sportsnavi.com/soccer-db_2014/article/69

詳細はこのリンク先の記事を読んでいただきたいのですが、僕が特に面白いと思ったのは、過去10年のJ1昇格チームのJ2での成績を調べた結果、
・1試合平均得点1.4以下のチーム
・1試合平均シュート10以下のチーム
・1試合平均被シュート11.5以上のチーム
は全て1年で降格しているということです。もちろん、これらの条件に当てはまらなければ必ず残留できるということではないのですが、これらの条件の1つにでも当てはまってしまうと必ず1年で降格してしまうという意味で、これらの数字を上回ることがJ1残留のための最低条件と言うことができそうです(ちなみに、平均失点について同じような条件が成立していないことも興味深いです。失点が多くても攻撃力がそれを上回っていればJ1でも通用する可能性はありますが、その逆は成り立たないということでしょうか。)。

そして、去年のジェフの数字を調べると、以下の通りになります(このデータもSoccer D.B.さんのHPから拝借しています。)。

<2014千葉>
得点1.28 シュート13.05
失点1.05 被シュート11.70

見事に、得点1.4以下、被シュート11.5以上の2つの条件を満たしていますので、余裕で1年で降格していたであろうことが分かります。あー、去年昇格していなくて良かった(棒)。

ちなみに、関塚監督が指揮をとるようになってからの試合に限定しても、以下のようになっており(これは僕が頑張って集計しました。)、同じ2つの条件を満たしてしまいます。

<2014千葉(関塚体制)>
得点1.32 シュート12.73
失点0.86 被シュート12.68

なお、鈴木体制よりも関塚体制の方が、シュート数が減って、被シュート数が増えていることが分かります(得点と失点の数字はいずれも改善されていますが。)。関塚監督は、今季の目標の一つとしてシュートの決定率を上げることを掲げていますが、J1昇格後のことも見据えるのであれば、被シュート数を減らすことも同じくらい重要になるのではないでしょうか。

ついでに、一昨年以前のジェフの数字も書いておくと、以下の通りです。

<2013千葉>
得点1.60 シュート11.21
失点1.16 被シュート12.35

<2012千葉>
得点1.48 シュート11.98
失点0.77 被シュート9.27

<2011千葉>
得点1.21 シュート13.00
失点1.03 被シュート9.92

<2010千葉>
得点1.61 シュート13.61
失点1.03 被シュート10.50

2013年のジェフは被シュート11.5以上、2011年のジェフは得点1.4以下の条件をそれぞれ満たしており、(2011年にプレーオフはまだありませんでしたが)仮に昇格していたとしても、1年で降格していたであろうことが分かります。2012年と2010年のジェフは、いずれの条件にも当てはまりません。上に書いた通り、これで必ず残留できたということにはなりませんが、少なくとも残留の可能性はあったと言うことはできると思います。特に2012年は、最近の中でジェフがJ1に最も近かった年だったんだなと改めて感じさせられます。

とはいえ、いつまでも「たられば」の話をしていても仕方がないので、明日から開幕する新シーズンに目を向けましょう。上の3つの条件を回避することはもちろんですが、目標はさらに高く、今年こそ圧倒的な数字を残してJ2優勝して、胸を張ってJ1に戻れることを期待しています。
Twitter
follow us in feedly