あけましておめでとうございます。2015年、ジェフはJ2で6年目のシーズンを迎えることになりました。今年も「ぼくのJ2ライフ」をよろしくお願いします。

さて、プロ野球選手にとっての正月はシーズン開幕戦であると、昔読んだ「あぶさん」という漫画に書いてありましたが、ジェフとレイソルのサポーターにとっての正月はちばぎんカップであると言っても過言ではないでしょう。しかし、なんと今年はその正月がやってきません。柏からの参加辞退の申し出により、開催見送りが決定したからです。

今更説明は不要だと思いますが、ちばぎんカップは、毎年シーズン開幕前に行われるジェフとレイソルの間の「真剣勝負」で、世界三大カップのうちの1つと言われています。レイソルがJリーグに昇格した1995年から毎年途切れることなく開催され、昨年で記念すべき第20回目の開催を迎えました。昨年は、あまりの熱戦にヒートアップしたレアンドロ・ドミンゲス選手が田代選手に肘打ちをお見舞いして一発退場となったのも、記憶に新しいところです。

どうして開催しないんですか?(Why-miokuri)

それでは、なぜこのような伝統と名誉のある大会が開催見送りとなってしまったのでしょうか。端的に言えば、レイソルが昨年J1で4位となり、ACLプレーオフに出場を決めたからです。もちろん、レイソルがACLに進出するのは今回が初めてではなく、これまでもちばぎんカップは支障なく開催されてきたのですが、どうやら今年からレギュレーションが変わり、Jリーグ3位(または4位)のチームはACL本大会前のプレーオフから参戦しなければいけないことになったそうです。このように変わってしまったのは、Jのチームの最近のACLでの成績が芳しくないことによるようなのですが、正直、ジェフには全く関係のない話なので迷惑もいいところです。

なお、実はACLのプレーオフは2月17日(火)に行われるため、例年ちばぎんカップが開催されている日程(2月の第3日曜日)と完全に重なるわけではありません。しかし、中1日(土曜日に開催したとしても中2日)での連戦となってしまうため、レイソルはACLを優先したということなのでしょう。この判断については、ちばぎんカップとACL、どっちが大事なのかと小一時間説教を垂れたいところですが、他人様のクラブのことなので、ひとまずは置いておきます。その他の候補日としては、2月8日(日)や11日(祝)、22日(日)なども考えられることではありますが、あまりに早いとキャンプ直後で選手のコンディションが上がっていないことや、柏がACL本大会に出場すればグループリーグが2月24日(火)から始まることも考慮して開催見送りとなったのでしょう(2月8日(日)はジェフもサポーターズフェスタが予定されていますね。)。

さて、このように20年の歴史で初めて開催見送りとなってしまったちばぎんカップですが、今回の出来事により、思わぬ構造的な欠陥を抱えていることが明らかになりました。それは、出場チームがジェフとレイソルに限られているため、いずれか一方が参加を辞退すると開催が不可能になるということです(!)。他の世界三大カップを見ても、1チームの参加自体により開催が中止となることはあり得ませんので、世界三大カップの称号を持つ大会として、これはあまりにも致命的です。

改善策としては、今年に限って対戦相手を変えたり、ユースやOB同士の対戦にしたりすることも考えられますが、それでは歴史と伝統のあるちばぎんカップの本質が変容してしまう。また、時期を変更して夏や秋に開催することも考えられますが、冒頭に書いたサポーターにとっての正月という要素がなくなってしまいます。

時代にあったちばぎんカップを!

そこで、提案です。どうやらJ1は今年から2ステージ制になるようです(ジェフには関係のない話なので詳しく知りませんが。)。つまり、前期と後期の間に中断期間が入ります。そこで、中断期間の間に、ちばぎんカップ・セカンドステージを開催するのはどうでしょうか。2月の試合も、ちばぎんカップ・ファーストステージとして、従来通り開催します。つまり、ホーム&アウェー、「アウェーゴール2倍」のナビスコカップと同じルールです。一発勝負という、ちばぎんカップの従来の良さは若干損なわれますが、ホーム&アウェーなのでよりフェアな戦いということもできますし、何より入場料収入を得る機会が2倍、千葉銀行様の名前をアピールする機会も2倍と、良いことずくめです!また、仮に今後どちらかのチームがACLプレーオフに出場して2月のファーストステージが中止されても、夏のセカンドステージがあるので、全く開催されないリスクは相当軽減することができます。

今年のJ1の日程を確認すると、前期と後期の間には1週間休みがあるので、そこでやれば問題はなさそうです。というか、中断期間短いな!


ここまで読んだ時点で、賢明な読者ならお気づきでしょう。この案を実現するためには、大きな前提があることを。そうです、ジェフのJ1昇格です。1ステージ制を維持するJ2には、夏の中断期間はないですからね。というわけで、まずは今年のジェフのJ1昇格を祈りましょう。レイソルサポーターも祈って下さいね!

そして、ジェフがJ1に昇格した暁には、千葉銀行様、ぜひこの案を検討して下さい!