今回の記事では、全試合が同時刻に開催される最終節の観戦の準備として、考えられるジェフの最終順位とその条件を整理してみようと思います。
まず、現在の3位~7位のチームの勝ち点・得失点差と最終節の対戦相手は、以下のとおりです。
3位 ジュビロ磐田 66(+12) A札幌
4位 ジェフユナイテッド千葉 65(+10) A讃岐
5位 ギラヴァンツ北九州 65(+1) A横浜FC
6位 モンテディオ山形 64(+14) H東京V
7位 大分トリニータ 63(-2) H湘南
次に、最悪のシナリオとして、ジェフがプレーオフ圏外の7位に落ちるための条件ですが、北九州・山形・大分の3チーム全てに抜かれる必要があるところ、大分との得失点差が現在12あるので、讃岐戦で引き分ければ大分に抜かれることはまずないと言えます。さらに言えば、万が一、大分が湘南相手に12点以上差をつけて勝ったとしても、北九州と山形のどちらかが引き分け以下に終われば6位以内には入れるため、讃岐戦で引き分け以上ならプレーオフ圏内はまず固いと考えてよいでしょう。
そして、今度はジェフが最高の3位になるための条件ですが、磐田を抜かないといけないため、①ジェフが勝って磐田が引き分け以下に終わるか、②ジェフが引き分けて磐田が3点差以上で負ける必要があります(磐田が2点差以上で負ければ得失点差では並びますが、ジェフは総得点が磐田より12点少ないため、讃岐戦で12点以上とらない限り並べません。)。また、②の場合は、北九州か山形が勝利すれば勝ち点で抜かれてしまいますので、北九州と山形が引き分け以下に終わることも条件となり、あまり現実的ではありません。
ただし、②の場合でも、北九州だけに抜かれた場合(すなわち、北九州が3位になった場合)には、北九州はJ1ライセンスを有していないためプレーオフに出られないので、ジェフは4位でもプレーオフ権のシードが得られて、3位になった場合とほぼ同じ結果になりますが、北九州が3位でジェフが4位になるシナリオは極めて可能性が低いです(基本的に、ジェフが引き分けて、磐田が3点差以上で負けて、北九州が勝利して、なおかつ山形が引き分け以下の場合だけ、その可能性があると思います。)。したがって、ジェフがシード権を得たければ3位になるしかなさそうです。
なお、北九州がプレーオフ圏外の7位になる条件は、①北九州が負けて、山形が引き分け以上で、かつ大分が勝利するか、②北九州が引き分けて、山形が勝利して、かつ大分が3点差以上で勝利することとなっており、これらの場合には、プレーオフは過去2年と同じように4チームで行われることとなります。
かなり複雑でうまくまとめるのが難しいのですが、
1.ジェフがプレーオフのシード権を獲得するためには、基本的に、勝って磐田が引き分け以下に終わるのを祈るしかない(その場合も、北九州・山形・大分の結果次第では、北九州が7位になってシード権が発生しない可能性あり。)。
2.引き分けなら、シード権はほぼ無理。プレーオフ圏内はほぼ確実だが、山形が勝てばプレーオフ準決勝はアウェーになる可能性大。
3.負ければ、7位も覚悟しなければならない。
という感じでしょうか。長々と分析した割に、分かりきった結論しか出ないといういつものパターンですが、最終節の観戦前に、少しでも頭がクリアになれば幸いです。
それにしても、今シーズンの北九州の奮闘ぶりはすごいですね。山形の得失点差も不気味です。ジェフ目線で分析したため書きませんでしたが、ジェフと磐田が引き分け以下なら、山形は勝利すれば、得失点差が効いてシード権を獲得できますね。
順位が確定したら、そして(こちらがより重要ですが)ジェフが無事にプレーオフに進めたら、プレーオフの分析もしたいと思います。