ぼくのJ2ライフ

気づけばJ1よりもJ2の観戦歴の方が長くなってしまったジェフサポのブログ。 コンセプトは「常に前向きに、ユーモアを忘れずに」

I Loveプレーオフ!! プレーオフがジェフにとって最高の制度である理由

天皇杯で連勝して勢いに乗るかと思われたものの、リーグが再開してからは1勝1分2敗と調子の出ないジェフ。前節の大宮戦も敗れ、自動昇格はもう絶望的、プレーオフ圏内からは勝ち点2差の8位に位置しています。

春先に大宮と対戦したときもそうだったのですが、首都圏内の割とビッグクラブ同士(両方とも「じゃない方」ですが。)の対戦だからか、サッカー記者さんがいつもより多く来場されるようで、試合後にはたくさんの記事が出ました。

全て紹介することはできないのですが、ここで取り上げたいのは、イギリス人ライターのショーン・キャロルさんと本田健介さん(サッカーダイジェスト)の記事。特に気になったフレーズをそれぞれ引用すると、「恐らく、サポーターは完全にプレーオフがなくなることを願っているだろう。そして、もし今年もまた3から6位で終わったならば、彼らを茫然自失の状態へ陥れることを意味するだろう。」「ここ3年、敗退を繰り返しているプレーオフは千葉にとって言わば鬼門であり、勢いでは突破できないのは分かっている。」

これらを読んで「うーん、自分の感覚とは違うなー」と思ったわけですが、たしかに、周りのサポーターを見渡してみると「今年も(良くても)プレーオフかよ…」という雰囲気が一部に流れているような気がします。でも、考えてみればみるほど、プレーオフって今のジェフにとって最高の制度だと思うんですよね。というわけで、プレーオフが最高であると思う理由について、説明していこうと思います。

● 弱くても勝てます!

やっぱり一番はこれ。

ショーンさんは「恐らく、サポーターは完全にプレーオフがなくなることを願っているだろう」なんて書いていますが、仮にプレーオフがなかったら、2012年も2013年も当然昇格できていませんし、2013年にいたっては、最終節を待たずして残留が決定しています。唯一、去年(2014年)はジェフは3位でしたが、もうプレーオフ導入3年目でしたし、いまさら「プレーオフがなければ自動昇格だったのに」なんて言っている人はいなかったのではないでしょうか。むしろ、ジェフがこれだけ毎年「昇格まであと一歩」感が出せているのは、プレーオフがあるおかげです。毎年、自動昇格圏に入れないジェフにとっては、プレーオフが最後の希望、可能性なのです。

シーズン中どんなにグダグダでも、最終的に6位以内にさえ入ればチャンスはある!なんて素晴らしい制度だろうか!

● ぶっちゃけ、最後は運!

それでは、「プレーオフは千葉にとって言わば鬼門」、これはどうでしょう。僕の答えは、イエスでありノーです。どういうことかと言うと、ジェフはプレーオフがどちらかといえば苦手、これは間違いない。でも、じゃあどうせ今年もプレーオフでは昇格できないかというと、全然そんなことはないと思うんです。過去のプレーオフ進出チームを見ても、プレーオフに出場する3位から6位のチームは、シーズン中の勝ち点も僅差で、実力に大した差はありません。結局、最後は運で勝敗が決まっている部分が大きいと思います。

誤解がないように言っておくと、僕は、過去のプレーオフでジェフが昇格できなかったのは運がなかったからだ、と言っているわけではありません。それは、やっぱり実力が足りなかったからだと思います。でも、じゃあ昇格したチームには物凄い実力があったかというと、そんなことはありません。所詮、2位以内に入れなかったチーム同士の戦いなので、そんなにずば抜けて強いチームはなくて、ワンプレーの微妙な判定や、試合終了間際の神がかったプレーによって勝敗が決まったりしているわけです。その意味で、最後はやっぱり運に左右される部分が大きくて、ジェフにだって運が回ってこない理由はありません。

つまり、プレーオフに出場し続けてさえいれば、いつかは必ず昇格できると思うんです。2ちゃんねるのAAで、連敗中のチームの火のついた爆弾を、対戦相手が順番に回しているやつがありますが、あれは、連敗中のチームもさすがにどこかでは勝つだろうから、爆弾に見立てているわけですね。プレーオフだって同じで、ジェフだけがいつまでも昇格できないなんてことはないので、出続けてさえいれば、いつかは昇格できるんです。それが今年かは分かりませんが。

● 「自動昇格が目標だったのに…」?

ここまで読んでいただいて、「いや、今年のジェフはこれまでの苦い記憶を踏まえて、自動昇格を目標にしてやってきたはずだ。それなのに今年もプレーオフ争いをしていること自体が情けない」という意見があるかもしれません。

でも、自動昇格を目標にすれば達成できるのであれば、とっくに昇格しているはずです。僕の知る限り、2012年も、2013年も、2014年も、最初は自動昇格を目指していたはずです。もちろん、ジェフが毎年自動昇格を目指すことは当然だと思いますし、それが結果的に達成できなかったのは残念ですが、だからといって、自動昇格の可能性が事実上なくなったことによって応援する気を失ってしまうのは馬鹿らしいというか、全然そんな必要はないと思うわけです。

ジェフ以外のチームに目を広げて考えてみれば、プレーオフの連続出場を維持することだけでも凄いことです。J2のレベルは年々間違いなく上がっていますし、各クラブがそれぞれ知恵を絞って順位を上げようと努力しています。また、昇格に失敗したら主力を引き抜かれるのが、この世界の定めでもあります。毎年プレーオフ圏内を維持することの難しさは、過去に一緒にプレーオフに出場した京都や、大分、横浜FCの現状を見れば良く分かります。勝負の世界で同じ場所に居続けるためには、休まず常に動き続いていなければならず、それで初めて同じ順位がキープできるのです。4年連続プレーオフ出場なんて、達成すればもちろん史上初です。それはプレーオフで敗退し続けているからでもありますが、そのポジションを維持するためのクラブの努力はもっと認められても良いのではないかと思います(とか言って、今年プレーオフを逃したら問題ですが。)。

● 「プレーオフで昇格してもどうせ1年で逆戻りでしょ?」

この意見も結構あるんじゃないかと思います。僕も最近までそう思っていました。でも、どうせ1年で逆戻りだろうと、1度昇格を果たすことに意味があるという風に考えるようになりました。

このチームに一番足りないのは、「成功体験」です。一昨年のガンバ戦とか、ところどころで大きい勝利を挙げたりはしていますが、チームとして、1シーズンを終わった後に目標を達成したという経験が、少なくとも2008年の奇跡の残留以降はない。これが今のジェフの何よりの問題だと思います。

この流れを変えるためには、どんな形でも良いから、昇格を達成するしかない。昇格したところで待っているのは更なる地獄で、J1で戦意喪失するほどボコボコにされるかもしれませんが、いつまでも成功体験がないまま年数を重ねるよりはマシだと思います。

それに、実際問題として、昇格するならプレーオフしかないんです。このままJ2に居続けて、ある年突然J1でも戦えるチームにジェフが変貌して、自動昇格を勝ち取れるなら話は別ですが(一部の人はまだこういう風に考えているような節もありますが。)、J2に居続ければ、年々予算は減って、良い選手や監督は獲得できなくなって、入場者数が減って、予算がまた減って、のマイナスのスパイラルにならざるを得ません。ジェフは今のところ何とか踏みとどまっていますが、いつ限界が来るか分からない。それが嫌であれば、プレーオフでも何でもしがみついて、上のカテゴリーに上がって売上げを増やすしかないんです。

● 今年のポストシーズンの主役になるのは俺たちだ!

最後に、ジェフが今年のポストシーズンの主役になる可能性について。

今年から、J1では2ステージ制復活に伴い、チャンピオンシップが開催されます。日程はちょうど、プレーオフ準決勝の前日にチャンピオンシップ準決勝が開催され、プレーオフ決勝の前日とその前の水曜日にチャンピオンシップ決勝が開催されます。

想像してみてください。現時点でJ1の年間勝点1位がどこになるかは分かりませんが、そこが決勝で負けたとします。優勝したチームは当然嬉しいですが、なんとなく年間勝点1位のチームが優勝できなかったという気持ち悪さが残ります。逆に、年間勝点1位のチームが勝った場合には、気持ち悪い結果にならなくて良かったという安堵感は漂うものの、今度は「そもそも何のためにトーナメントをしたんだっけ?」という感が拭えません。

その翌日、J1昇格プレーオフ決勝が開催されます。第1戦と第2戦があるチャンピオンシップと比べ、90分で全てが決まるという分かりやすさ。負けたチームには、年間勝点1位やステージ優勝といった見栄えの良い肩書きは何も残らず、負けた監督・選手はクビも覚悟しなければならないという残酷さ。そして、その舞台に「4度目の正直」をかけて立つジェフの選手たち。もし勝てば、これ以上のドラマは今年のJリーグにはありません。万が一負けたって、また挑戦すれば良いんです。

今年も行くぞ、プレーオフ!今年のポストシーズンの主役になるのは俺たちジェフだ!

テンションを上げるため、ジェフが昇格を達成した場合のイメージ画像です!

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Norwich

天皇杯1回戦・東京国際大学戦 観戦レポ:非ロマンティックな勝利

土曜日の天皇杯1回戦は現地観戦することができました。これまで試合観戦レポートはあまり書いてこなかったのですが、観客が3,156人と少なかったこと(しかも、そのうち300人以上はたぶん東京国際大学のサッカー部員)、テレビ中継がなかったこと、たまたま時間があったことなどから、試合を見られなかった方にもどんな試合だったのか分かるよう、レポートを書いてみようと思います。と、ここまで書いた時点でYouTubeに試合全体の映像がアップされているのを発見してしまったのですが、細かいことは気にせずに行ってみましょう!

まず、本日のジェフのスタメンは以下のとおり。
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試合前は、これまであまり公式戦に出場したことがない若手が見られるかな、乾とか浦田とか見てみたいな、と少しワクワクしていたのですが、関塚監督が選んだのは、これまでのリーグ戦でもそれなりに出場機会を与えられてきたメンバーたち。ミッドウィークの試合でもないし、怪我を抱えている選手や疲労の溜まっている選手以外は、いつも通りのメンバーで戦うということなのでしょう。とは言え、高木、金井、太亮、勇人、谷澤、井出、オナイウといった主力メンバーは休養を与えられ、スロベニア代表に選出されたネイツも不在だったため、メンバーは1.5軍といった感じ。フォーメーションも、このメンバーなら3バックで戦うことも可能だったと思いますが、あくまでリーグ戦と同じ4−4−2を選択しました。

対する東京国際大学のフォーメーションも、サイドハーフが自陣深くまで戻っていたので6バックや5バックに見える場面もありましたが、基本的には4−4−2だったと思います。

前半:停滞感を打ち消した安のゴール

で、前半ですが、正直あまり良くなかったと思います。ジェフはボールは落ち着いて回せるのですが、ほとんどが相手のブロックの外。サイドハーフから逆サイドのサイドハーフまで、ボランチやCBを経由してU字型でボールが回ると言えば、ほとんどのジェフサポーターの方がイメージできるでしょうか。

特に厳しいなと思ったのが、左サイド。上記のとおり、サイドハーフが町田で、サイドバックが北爪の専修大コンビだったのですが、町田は谷澤や井出ほどタメが作れるわけではなく、北爪も左足で精度の高いクロスが上げられるわけではないので、2人ともショートパスで崩そうと頑張ってはいるものの、あまり効果的な崩しはできていませんでした。結局、あまりディフェンスを寄せられないまま、逆サイドまでボールを回し、水野がクロスという形が多く見られました。水野のクロスは相変わらず一級品で、それに詰めるのが安と森本という大学生には手の余る2人なので、それなりにチャンスっぽくはなるのですが、チームとして作りたい形はあまりできていないように見えました。

そんな閉塞感が打ち破られたのは、前半38分。町田が田代とのワンツーで上手く中央に入り込むと、ゴール正面あたりにいた水野にパス。水野はシュートフェイントでDFを1人かわし、左足でミドルシュート。これは相手のCBがブロックしますが、ボールは安の足元へ。安はためらわずにダイレクトで右足を一閃。この人はやっぱりパワーがありますね。目の覚めるようなスピードのシュートが左ポストに当たってゴールに吸い込まれていきました。

得点シーンの描写はこの動画を見て書いただけなので、こちらを見ていただくのが一番早いです!


このシーンまでジェフはシュートすらほとんど撃てておらず、枠内シュートも初めてだったのではないかと思うのですが、このチャンスをものにできたのが大きかった。ここからは急にジェフの選手の動きが良くなり、ボールもダイレクトで良く回るようになります。しかし、東京国際大学も粘り強く守って2点目は許さず、そのままハーフタイムへ。

後半:明暗の分かれたフォワード陣

後半の立ち上がりは、再び東京国際大学が前からボールを奪いに来ます。再びというのは、前半の立ち上がりも前からプレスに来ていたからなのですが、前半とは異なり、ジェフには1点の余裕があるので、そんなに危ないシーンは作られません(前半はちょっと危ない取られ方がいくつかありました。)。

逆に、空いたスペースをうまく突けるようになり、後半早々にはカウンターから抜け出した安がペナルティーエリア内で相手の選手に足をかけられ転倒して、PKを獲得。すると、ここまであまり見せ場のなかった森本が、相手GKからボールを受け取ろうとする安の前に割り込み、まんまとボールを受け取ります。で、PKを蹴りますが、シュートはGKの逆はついたものの、まさかの枠外。さすがにこのままではサポーターにトンカチで殴られると思ったのか、その直後に左サイドからの安のクロスに足で合わせますが、シュートは再び枠外。その後もゴール前の混戦からフリーでシュートを放つシーンがありましたが、ボールは撃った瞬間に枠外と分かる弾道でクロスバーの遥か上へ。その直後に松田と交代させられてしまいます。

で、松田が入ってからのジェフですが、皮肉なことに攻撃がめちゃくちゃスムーズになりました。相手が1点取らないといけない状況でスペースがあったということもあるとは思いますが、安と松田の役割分担がはっきりし、ツートップがかなり機能し始めます。後半19分には、安との上手いワンツーで前を向いた松田が、DFラインの裏に抜け出した町田にスルーパス。町田がGKとの1対1を落ち着いて決め、天皇杯通算2点目、公式戦通算3点目のゴール。

圧巻は後半34分。岡本からのロングボールを安→松田→水野とつなぐと、水野が右サイドを縦に突破し、相手DFに当たらないようにマイナスのクロス。これに安がジャンピングボレーで合わせ、ワールドクラスのシュートでこの日2点目を決めました。その後も、惜しいチャンスはあったものの、追加点は奪えずに試合終了。大学生を相手に危なげない勝利を収めました。

まとめ:現実的な戦い方で、非ロマンティックに勝利

大分長くなってきましたが、感想です。まずは、勝てて良かった。相手が大学生だったので「勝って当然」と考える人もたくさんいると思いますが、天皇杯は、宣伝の仕方を見れば分かるとおり、ジャイアントキリングのための大会。基本的に「キリングされる側」の方が戦いにくく、他の試合を見てもJ2のクラブがカテゴリーが下のチームに負けたり、勝ってもギリギリの勝負をしたりしていますので、「ジャイアントキリングされそうなクラブ」ランキングがあれば上位にランクインするであろうジェフが、危なげなく勝てたことは純粋に喜ぶべきだと思います。

ただ一方で、大学生を相手に圧倒したかというと、そうでもなくて、出場した選手の出来も含めて、あくまで普段のリーグ戦の延長線上というか、やっぱり普段できていないことが、相手が大学生だからといって突然できるようになるわけではないよね、ということを再認識させられた試合でもありました。

でも、その中でも、安がその実力の片鱗を見せたことは大きいと思います。松田が加入してちょっと影が薄くなっていましたが、元々期待されてシーズン途中に加入した選手ですから、残りのシーズンに向けてバンバン調子を上げていって欲しいと思います。ちょうど調子が上がってきた時期に北朝鮮に拉致、じゃなくて招集されてしまうことは残念ですが、ぜひ怪我などせずに無事に帰ってきて欲しいですね。

水野と町田も良いアピールになったと思います(町田は、後半、得点シーン以外にも、右サイドからのクロスにダイアゴナルに走りこんで、惜しいヘディングシュートを放つ場面がありました。)。ただ、この2人については、プレースタイル上、現在のトップチームのフォーメーションではレギュラーを掴むことが難しいと思うので、関塚監督にとっても悩ましいところでしょう。でも、やっぱりクオリティーの高い選手であることは、この試合で改めて証明できたと思いますので、スーパーサブ的な起用も含めて、今後の試合には絡んでくるのではないでしょうか。

心配なのは、いうまでもなく森本です。松田と交代させられたのは、最初から決まっていたのか、勝負に徹する関塚監督のリアリズムだったのか、それとも、これ以上調子の悪い状態で試合に出しても余計に自信を失うだけという親心だったのかは分かりませんが、3連続で決定機を外した直後の交代で、しかもその後に他のFW陣が活躍したとあって、結果的に森本にとっては最悪のタイミングでの交代となってしまいました。試合後には他のチームメイトたちから慰められており、本人もかなりショックを受けていたのかもしれません。ただ、ドン底まで落ちたら後は這い上がるしかないし、FWはシーズン中無得点でもプレーオフ決勝で昇格を決めるゴールを決めればヒーローになれるポジションでもあるし、そんなことは海外で長くプレーしてきた本人が一番良く分かっていると思うので、とにかく頑張って欲しいと思います。

がんばれ森本。

ジェフは本当にエンドチェンジされると弱いのか?(10/20追記)

※2015/10/20 大分戦の結果を踏まえて、数字を最新のデータに更新しました。見にくくてすみませんが、見せ方は今後また考えます。

久しぶりの更新です。気づけば今年のJ2も3分の2が終わり、残すところ後14試合となりました。ジェフは春先の勢いはどこへやら、現在11勝9分8敗の7位で、今年もJ1昇格に向けて厳しい戦いが続いています。

そして、今週末の対戦相手は勝ち点と得失点差でジェフと並んでいる8位のV・ファーレン長崎ですが、長崎と言えばエンドチェンジ。というよりも、「高木琢也と言えばエンドチェンジ」と言った方が正確かもしれません。とにかく、ちょうど良いタイミングなので、フクアリでエンドチェンジされた場合の「効果」について、データを元に分析してみたいと思います。

データはINUUNITEDさんの記事から引用させていただいています!

フクアリでのエンドチェンジに果たして意味はあるのか。

このテーマには、以前から個人的に凄く関心があって、データの分析をしたいと思っていたのですが、過去にフクアリでエンドチェンジされた試合を全て洗い出すのが無理そうなので、半ば諦めていました。ところが、先日、INUUNITEDさんが手間暇かけてフクアリでエンドチェンジされた試合の一覧表を作ってくれていました(そして、その記事のコメント欄で漏れていた試合についても記載してくれている方がいました)ので、そのデータを元に分析していきたいと思います(なお、もしまだ漏れがありましたら、ぜひ教えてください。この記事の中の数字も随時アップデートしていきたいと思っています。)。

で、その一覧表がこちら。そのままコピペするのも何なので、僕の方で前後半のスコアも付け加えています。

2010年以降、フクアリでエンドチェンジされた試合の一覧

2010年第18節 ジェフ0-3札幌(前0-1, 後0-2)
2011年第02節 ジェフ2-0湘南(前1-0, 後1-0)
2011年第20節 ジェフ1-1熊本(前1-1, 後0-0)
2011年第31節 ジェフ2-3群馬(前1-1, 後1-2)
2012年第15節 ジェフ4-0熊本(前3-0, 後1-0)
2012年第37節 ジェフ2-0群馬(前2-0, 後0-0)
2012年第38節 ジェフ1-2大分(前1-0, 後0-2)
2013年第40節 ジェフ0-2長崎(前0-2, 後0-0)
2014年第16節 ジェフ1-0愛媛(前1-0, 後0-0)
2014年第23節 ジェフ1-1長崎(前0-0, 後1-1)
2014年第26節 ジェフ0-0横浜(前0-0, 後0-0)
2014年第35節 ジェフ3-0福岡(前0-0, 後3-0)
2014年第37節 ジェフ2-1大分(前1-0, 後1-1)
2015年第04節 ジェフ1-0岡山(前0-0, 後1-0)
2015年第14節 ジェフ1-1金沢(前0-0, 後1-1)
2015年第23節 ジェフ1-2群馬(前0-1, 後1-1)
2015年第27節 ジェフ1-1徳島(前0-0, 後1-1)
2015年第37節 ジェフ2-2大分(前0-2, 後2-0)※2015/10/20追加

(番外編:2015年天皇杯2回戦 ジェフ1-0岐阜(前1-0, 後0-0))

上記を元に1試合ごとの平均を計算すると、勝ち点1.531.50、得点1.351.39(前半0.650.61、後半0.710.78)、失点1.001.06(前半0.350.44、後半0.650.61)という結果になります。

フクアリでのJ2リーグ戦で、エンドチェンジがなかった場合の平均値

このデータだけでは無意味なので、同じ対象期間、つまり2010年から現在までの間にフクアリで行われたJ2リーグ戦全試合のデータをJリーグ公式データサイトで調べて、上記の各試合を除いた平均値を計算します。これで、2010年以降のフクアリで行われたリーグ戦で、エンドチェンジがなかった場合のデータが出ます。

途中計算は省いて結果だけ書くと、エンドチェンジがなかった場合の平均は、勝ち点1.921.92、得点1.741.72、失点0.970.95になりました(前後半の内訳は不明)。

上の数字と比較すると、エンドチェンジがあったかどうかで失点数はそれほど変わりませんが、得点の平均値が大きく下がり、その結果、平均勝ち点もかなり下がっていることが分かります。分かりやすく比べると、平均勝ち点1.92というのは、現在のジュビロを少し上回るくらいのペースで、平均勝ち点1.53というのは、ちょうど現在のジェフくらいのペースです。エンドチェンジの有無で、このくらいの差が生じてしまっています。

ただし、上記の数字は単純に比較できない可能性があります。なぜなら、フクアリでエンドチェンジをしてくる相手が偏っている可能性があるからです。分かりやすく言うと、上の試合一覧を見れば分かるとおり、その年のJ1昇格最有力候補と目されるようなチームがエンドチェンジをしてきたことはこれまでなく、どちらかというと、ジェフよりも順位が下のチームがエンドチェンジをしてくるケースが多いです。また、特定のチームが何度もエンドチェンジをしている傾向も窺えます。そこで、念のため、過去にフクアリでエンドチェンジをしてきたことがあるチームとの試合だけを対象に、エンドチェンジがなかった場合の成績を集計してみます。

この作業が地味に大変で、やり始めたことを途中で後悔しかけたわけですが、その結果はこちら。

過去にフクアリでエンドチェンジをしたことがあるチームとの対戦で、エンドチェンジがなかった試合の平均値

平均勝ち点2.002.00、得点1.951.90(前半0.650.67、後半1.301.23)、失点0.860.85(前半0.410.38、後半0.460.46)。

さっきの数字よりも極端な数字が出てしまいました。

もちろん、複数のチームの複数の年度にまたがる結果を強引に合算しているので、あまり緻密な数字ではないのですが、ざっくり言うと、フクアリで過去にエンドチェンジをしたことがあるチームから見ると、エンドチェンジをするだけでその試合のジェフのゴール数を平均で0.60.51減らすと同時にジェフの失点数を0.140.21増やすことができ、結果として、ジェフの平均勝ち点を0.470.5減らすことができたということになります。

ここで何より注目すべきは、前後半の内訳です。エンドチェンジの有無にかかわらず、ジェフの前半の平均ゴール数はほぼ同じで、失点数もそれほど変わりませんが、後半については、エンドチェンジがあった場合にはジェフの平均得点が1.301.23から0.710.78に激減し、平均失点も0.460.46から0.650.61に増加することが分かります。

こうして見ると、フクアリでエンドチェンジする効果はかなり大きく、ジェフの対戦相手がコイントスに勝てば必ずエンドチェンジをしてくるというのは、彼らの立場からする合理的な戦略であると言わざるをえないでしょう。

対策はあるのか?

ではこうしたデータを踏まえて、サポーターに何かできることはあるのでしょうか?

まず、エンドチェンジをされてしまうことに関しては、はっきり言ってどうしようもありません。当然ですが、コイントスで負ける確率は5割ですし、「コイントスに勝ったら必ずエンドチェンジ!」と相手が事前に決めていたら、5割の確率でエンドチェンジはされちゃいます。

エンドチェンジされた後のブーイング、についてはどうでしょう。上の数字から分かるように、エンドチェンジされただけでその試合の両チームの合計得点数の期待値が2.812.75(あるいは2.712.67)から2.352.45に下がりますし、特にジェフのゴール裏の観客にとっては、ジェフのゴールを目の前で見られる確率が一気に半分くらいに下がるわけなので、「金返せ」という意味でのブーイングはありだと思います。ただ、相手はまさにロースコアゲームに持ち込むことが狙いなのですから、どんなにブーイングされても、機会があればエンドチェンジをし続けるでしょう。また、試合開始前からブーイングが鳴り響くスタジアムはちょっと嫌だな、と感じる人たちもいるかもしれません。

むしろ逆に、エンドチェンジがなかった場合には、大歓声でゲームキャプテンを迎えるというのはどうでしょう?エンドチェンジがないことが確定した瞬間、その試合でジェフが勝つ確率が上がるわけですから、点が入った場合などと同様に、その時点で喜んでも全くおかしくはないはずです。選手は歓声の理由が分からないかもしれませんが、味方のサポーターからの歓声なら悪い感じはしないでしょう。

そもそも、なんで前後半に攻めるエンドが変わるだけでこれだけ数字に差が出るのかといえば、サポーターの声援の力以外には考えられません。ジェフのゴール裏については色々と言われていますが、この数字はまさにジェフのゴール裏とその近くで応援している人たちの力の証。エンドチェンジに弱いことをネガティブにとらえる必要は全くないのではないでしょうか。

とはいえ、エンドチェンジされてしまった場合に手をこまねいて見ているわけにはいきません。難しいですが、とりあえず上記の数字の違いがあることを認識した上で、「いつも以上に気合を入れて応援する」、「普段以上に前半のスコアが大事になることを意識して、試合開始から終盤のようなテンションで応援する」、「アウェー側のゴール裏近辺の人もできるだけ頑張って応援する」などができれば、多少は数字も変わってくるのではないかと思います。最終的には、エンドチェンジの有無によって成績に有意な差が出ないようにして、「エンドチェンジしても意味ないよ」って相手に思わせられるようになるといいですね。

※2015/10/20追記:修正したデータを見ると、エンドチェンジの有無による成績の差が、前よりも小さくなってきています。この傾向が今後も続くのか、引き続きフォローしていきたいと思います。もちろん、これ以上エンドチェンジされないのが一番ですが。
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